このカテゴリーでは、自分が経験した、または人から聞いたネットワーク作業時に
発生した失敗談を記載します。
作業ミスを発生させてしまうと、関係各位に多大な迷惑をかけるだけでなく
自信喪失と良いことがないので、今後起こさないようにとの思いで記載します。
HSRP preempt delay 設定について
通常 preempt delay 設定については、Active(Priority が高いルータ)側で
設定するのが通常だと思います。
※ルーティングプロトコルなどが完全に収束するまでActiveルータに戻らせないため。
![](https://network-engineer-note.com/wp-content/uploads/2020/04/HSRP1_4-1.png)
ですが、この時は Standby(Priority が低いルータ)側にも
preempt delay 設定をしてしまい、HSRP の Active ルータが切り替わる際に
preempt delay 値分後に切り替わり、また、切り替わるまでに通信断が
発生するという事象が発生しました。
![](https://network-engineer-note.com/wp-content/uploads/2020/04/HSRP2_4-1.png)
![](https://network-engineer-note.com/wp-content/uploads/2020/04/HSRP3_4-1.png)
![](https://network-engineer-note.com/wp-content/uploads/2020/04/HSRP4_4.png)
そのため、迅速にActiveからStandbyへ切り替えたいときは、 preempt delay は
設定をしない方が賢明です。