◆そもそも Cisco VRF(Virtual Route Forwarding) とは
===== 以下 シスコ社 ドキュメントより =====
Virtual Routing and Forwarding
(VRF; 仮想ルーティングおよびフォワーディング)は、同じルータ上に
同時に複数のインスタンスのルーティング テーブルを共存させるための
IP テクノロジーです。
VRF(Virtual Route Forwarding)とは
===== 以上 シスコ社 ドキュメントより =====
ざっくり書くと、複数の独立したルーティングテーブルを持つ機能に
なります。
◆Cisco VRF と同等と思われる機能を持つ製品について
Cisco 製品以外にも、VRF と同等の機能を持つ製品があります。
以下に製品と機能名などをまとめました。
◆Cisco
・製品名
Cisco ルータ、スイッチ全般
(一部ライセンスなどによりサポートされていない製品もあり)
・機能名
VRF(Virtual Route Forwarding)
◆NEC
・製品名
UNIVERGE IXシリーズ
・機能名
仮想ルータ機能(VRF-lite)
・説明
===== 以下 NEC社 HP より =====
仮想ルータ機能(VRF-Lite)は、1台のルータ上で複数の仮想ルータを
利用できる機能です。
各仮想ルータは、独立したルーティングテーブルやフィルタリング
ポリシーを保持できるため、トラフィックの完全な分離が可能です。
仮想ルータ機能(VRF-lite)
===== 以上 NEC社 HP より =====
◆Fortinet
・製品名
Fortigate
・機能名
VDOM
◆Palo Alto Networks
・製品名
PAシリーズ
(数は製品とライセンスごとに異なる)
・機能名
Vsys(仮想システム)
・説明
===== 以下 Palo Alto Networks社 HP より =====
仮想システムは、パロアルトネットワークスの単一の
物理ファイアウォール内に存在する複数の論理ファイアウォール
インスタンスです。
仮想システム
===== 以上 Palo Alto Networks社 HP より =====
◆F5ネットワークス
・製品名
BIG-IP
・機能名
Route Domain
・説明
===== 以下 F5ネットワークス社 ドキュメント より =====
・IPネットワーク仮想化機能
・複数のVLAN上に同じIPアドレス(IPセグメント)が存在することを
可能にします。
・重複したプライベートIPアドレス空間毎に受信・送信双方の
ルーティングを可能にします。
Route Domain
===== 以上 F5ネットワークス社 ドキュメント より =====
◆YAMAHA
・製品名
RTX シリーズ
・機能名
同等の機能を確認できませんでした。
アライドテレシスAT-ARと古河電工FITELnetのVRF対応状況を調べました。
◆アライドテレシス
・製品名
AT-ARシリーズ
・機能名
VRF-Lite
・説明
https://www.allied-telesis.co.jp/support/list/awp/rel/5.5.2-1.1/613-002107_AU/docs/overview-101.html
===== 以下 コマンドリファレンス 5.5.2 より =====
VRF(Virtual Routing and Forwarding)は1台のルーターやスイッチ上に複数のルーティングテーブル(ルーティングインスタンス)を持つことができるようにする機能です。
VRFではルーティングインスタンスをVRFインスタンスと呼びますが、各VRFインスタンスは独立しているため、同一機器上であってもVRFインスタンス間で重複するIPアドレスを使用することができます。
また、ルーティングプロトコルもVRFインスタンスごとに独立して動作させることができます。これらの機能により、1台の機器を複数台の機器のように動作させることができます。
VRFはMPLSネットワーク上で使用することを想定したプロトコルですが、VRF-LiteはMPLSネットワークに依存しない設計となっており、よりシンプルな実装となっています。
===== 以上 コマンドリファレンス 5.5.2 より =====
◆古河電工
・製品名
FITELnet Fシリーズ
・機能名
VRF機能
・説明
https://www.furukawa.co.jp/fitelnet/f/man/70_220/pdf/kinou.pdf#page=108
===== 以下 機能説明書 より =====
2.35 VRF機能
本装置では、VRF機能をサポートしています。VRF機能を使用することにより、複数のテナントユーザを独立し
たVRFに収容することが可能です。
下記のFITELnet製品紹介ページをご参照ください。特長欄に、VRF機能の概要と、本装置のVRF対応機能一覧
を記載しております。
https://www.furukawa.co.jp/fitelnet/product/f220/index.html
===== 以上 機能説明書 より =====