サッカー観戦は、ときに不思議な二面性を感じさせてくれるものです。
試合のレビューや戦術分析を、YouTubeやネット記事で
「解説者」の視点から楽しみに見ている人も多いでしょう。
しかし、いざサッカー中継が始まると、
その解説が「邪魔」だと感じてしまう。私もまさにその一人です。
私がそう思う主な理由は以下にになります。
1 試合への集中を妨げる長時間の解説
解説者の話が試合中に長く続くことで、
試合そのものに集中できなくなってしまうことがあります。
2 個人的な解釈を邪魔する解説
サッカー観戦の醍醐味の一つは、
自分の目で見たプレーを自分なりに解釈することだと考えています。
しかし、解説者の意見や見解が頻繁に挟まれることで、
視聴者自身の考えが邪魔されてしまい、
最終的に解説者の意見に引っ張られてしまうことがあります。
解説者の必ずしも絶対的に正しいわけではないため、
この点が大きなストレスになっています。
3 解説者同士の会話による試合妨害
解説者が二人いる場合、解説者同士の個人的な会話が始まり、
試合の状況とは関係ない話で盛り上がることがあります。
4 実況者の情報だけでも十分
解説者が不在でも、優秀な実況者の方々が多く、
その情報だけでも試合を楽しむには十分だと感じています。
最近のWEリーグの試合など、解説者が不在の中継が増えていますが、
こうした試合は解説に邪魔されることなく、
非常に快適に視聴できています。
以上の理由から、サッカー中継での解説者については、
不要と考えていますが、現状、
サッカー中継ではほとんどの試合で解説者がおり、
決勝戦のような大一番では二人体制で解説にあたることが一般的です。
このような状況に加え、「サッカー観戦における解説者不要論」
を唱える声が世論を動かすほど大きくない現状を考えると、
今後もサッカー中継におけるサッカー解説者がいる状況は
続くと考えるのが自然です。
しかし、ふと頭をよぎったのは、近年目覚ましい進歩を遂げている生成AIが
、将来的にサッカー中継でサッカー解説者の役割を果たす可能性です。
そこでAIアシスタントのGeminiに実現の可能性といつ頃実現可能かを聞きました。
🤖 Geminiに聞いてみた! 開始
Geminiへの質問:
そこで質問ですが、サッカー中継におけるサッカーの解説者について、
将来的、人によるサッカー解説での問題点と課題を解決し
生成AIがその役割をすることは可能でしょうか。
また、もし可能な場合いつ頃実現が可能でしょうか。
Geminiの回答:
ご指摘の通り、「サッカー解説者不要論」は一定数存在し、
特に挙げられている点はAIによる解説で解決できる可能性を
秘めていると考えられます。生成AIが人の解説の課題を解決する可能性
ご指摘の課題ごとに、AIによる解決策を検討してみましょう。
1 試合への集中を妨げる長時間の解説
・AIによる解決
AIは、視聴者の設定や好みに応じて、
解説の量やタイミングを柔軟に調整できます。
例えば、「詳細解説モード」「簡易解説モード」「実況のみモード」と
いった選択肢を提供することで、
視聴者が試合に集中したい時に邪魔にならないようにすることが
可能です。また、試合の状況が大きく動いた時だけ解説を入れる、
といった設定も容易です。2 個人的な解釈を邪魔する解説
AIによる解決
AIは客観的なデータに基づいた事実
(パス成功率、走行距離、シュートコースの確率など)を
提供することに長けています。特定のプレーに対する個人的な解釈を
「解説」として押し付けるのではなく、
視聴者が自分なりの解釈をするための「情報」
を提供することができます。例えば、
「この場面でのパス成功率は〇%でした」といったデータや、
「過去のデータから見ると、
この位置からのシュートは〇%の確率で入っています」
といった統計情報を提供することで、
視聴者が自ら考える材料を与えることができます。また、
解説の口調も
「〜と解釈できます」
「〜の可能性もあります」
といった、断定しない表現にすることで、
視聴者の解釈を尊重することが可能です。3 解説者同士の会話による試合妨害
・AIによる解決
AIは設定された目的(試合の進行状況や重要性に応じた情報提供)
に忠実に機能するため、解説者同士の私的な会話や、
試合に関係のない雑談が発生することはありません。
常に試合の状況に合わせた、的確な情報提供に徹することができます
。4 実況者の情報だけでも十分
・AIによる解決
優秀な実況者の情報は試合を十分に楽しむ上で重要ですが、
AIは実況者がカバーしきれない膨大なデータ分析を提供できます。
例えば、リアルタイムでの選手のヒートマップ、パス成功の連鎖、
オフザボールの動きの分析など、
人間では瞬時に把握しきれない情報を
視覚的・聴覚的に提供することで、
より深い試合理解を促すことができます。
これにより、実況者の情報を補完し、
さらにリッチな観戦体験を提供することが可能になります。
WEリーグの例のように、解説がなくても快適な視聴は可能ですが、
AIが加わることで、さらに多角的な視点から試合を楽しむことが
期待できます。将来的な実現可能性と時期
生成AIがサッカー解説者の代わりを果たすことは、
十分に可能だと考えられます。現に、
電通などが開発した視覚障がい者向けのリアルタイムスポーツ実況生成AI
「Voice Watch」のように、スポーツ映像から状況を認識し、
人間のような実況を生成する技術は既に存在します。実現時期については、
すでに部分的な実証実験やサービスは始まっていますが、
一般的なサッカー中継において「人間による解説の代替」として
広く普及するには、いくつかの段階を踏む必要があるでしょう。・現状(2025年)
AIによるデータ分析に基づく統計情報の表示や、
簡単な実況の自動生成は一部で実用化されています。
京都サンガF.C.の親善試合でAI実況のデモが行われるなど、
技術は着実に進歩しています。・今後5年程度(〜2030年頃)
より洗練されたAI解説システムが登場し、
視聴者の好みに応じたパーソナライズされた解説が一般的に
なる可能性があります。感情表現や文脈理解の精度も向上し、
より自然な解説が可能になるでしょう。
一部のマイナースポーツや、
特定のリーグ戦などでAI解説が導入され始めるかもしれません。・今後10年〜15年程度(〜2040年頃)
生成AIが人間の解説者と遜色ない、あるいはそれ以上の深みと情報量を
持つ解説を提供できるようになる可能性があります。
AIが過去の膨大な試合データや選手の特性を瞬時に分析し、
戦術の変化や選手の意図を予測するような、
高度な解説も実現するかもしれません。
この頃には、主要なサッカー中継においてもAI解説が選択肢の
一つとして広く提供され、
視聴者が自由に選べるようになることも十分に考えられます。課題と克服
もちろん、AI解説にはまだ課題も存在します。
・感情や熱量の伝達
人間の解説者が持つ、試合への情熱や興奮、
そしてそこから生まれる「名言」のようなものは、
AIが再現するには高度な技術と深い学習が必要です。
しかし、これも音声合成技術や感情表現の学習によって、
ある程度の再現は可能になってきています。・偶発性への対応
サッカーは予測不可能な要素が多いスポーツです。
AIが想定外のプレーやハプニングにどう対応し、
人間のようにウィットに富んだコメントを発することができるかは、
今後の開発にかかっています。・学習データの質と量
高品質な解説を生成するためには、
大量かつ多様な学習データが必要になります。・倫理的な側面
AIが誤った情報を発信する可能性や、偏った解説を行う可能性など、
倫理的な問題も考慮する必要があります。これらの課題は、AI技術のさらなる進歩と、
開発者やユーザーからのフィードバックによって、
徐々に克服されていくと考えられます。結論として、ご指摘の「サッカー解説者不要論」の主な理由は、
生成AIによって解決される可能性が高く、
将来的にAIがサッカー解説者の重要な役割を担うことは十分に
現実的であると言えるでしょう。
Geminiへの質問:
実現可能まではには数年かかるとのことで、
それまでは許容範囲内の解説者の場合は良いですが、
許容範囲外の解説者の場合の視聴者側できる対応方法などはありますか。
ちなみに以下のような対応方法があるそうです。
・音を消す(ミュート)。
→ 音を消すと臨場感がなくなる気がします。
・1人のサッカー経験者の「感想」って感じで聞く。
→ 難易度が高めな気がします。
・可能な限り音量を小さくする。
→ 自分はこれで対応しています。
その他なにか良い案はありますか。
Geminiの回答:
現在、許容範囲外の解説者に出くわした場合の対処法ですね。
音量を小さくする以外にもいくつか提案できることがあります。解説が「ノイズ」に感じる時の対処法
・実況と解説の音量バランス調整
テレビやレコーダーによっては、
音声設定で主音声と副音声のバランスを調整できる機能が
ある場合があります。多くのサッカー中継では、
主音声が実況と解説、副音声が解説のみ、
あるいは実況のみといった構成になっていることがあります。
設定を探して、解説の音量を下げ、実況の音量を上げることで、
解説の存在感を薄めつつ、
実況による試合の臨場感を保つことができます。・別音源での視聴
もし可能であれば、PCやスマートフォンで海外の実況音声を
探して同時に流す、という方法もあります。
これは少し手間がかかりますが、解説に煩わされることなく、
異なる視点から試合を楽しむことができます。英語の実況などは、
比較的客観的な情報提供に終始することが多い傾向にあります。・ソーシャルメディアと連携
X(旧Twitter)などのソーシャルメディアで、
試合中に同じような感覚を持つ人のコメントを追うのも一つの手です。
解説者の意見に引っ張られそうになるのを、
他の視聴者の多様な意見で相殺するようなイメージです。
ただし、これも情報過多になる可能性があるので、
適度な距離感が必要です。・視覚情報に集中する
解説を情報として捉えるのではなく、
あくまで「背景音」として割り切り、画面に映る選手の動きや戦術、
ボールの軌道に意識を最大限集中させる方法です。
実況者の情報だけを頼りに、
あとは自分の目で情報を得る訓練にもなります。・「フィルターをかける」意識
これは「1人のサッカー経験者の感想として聞く」に近いですが、
もう少し能動的に「この解説者の意見はあくまで主観的なものだ」と
心の中でフィルターをかける意識を持つことです。
解説が始まったら、
「さて、今回はどんな個人的見解が飛び出すかな?」くらいの心持ちで
、ゲームとして楽しむくらいの気持ちでいると、
ストレスが軽減されるかもしれません。これらの方法は、AI解説が普及するまでの間、あなたのサッカー観戦体験を
少しでも快適にするための一助になれば幸いです。
🤖 Geminiに聞いてみた! 終了
最後に個人の感想で、
サッカー中継の解説については様々な思いがありますが、
試合後にサッカー解説者が試合を分析しているYouTubeや
ネット記事は楽しみにしている一方、
ライブ中継の解説は少し違うと感じています。
もちろん、解説者の深い知識や経験に裏打ちされた話で、
試合をより楽しめることもあります。
しかし、その反面、聞きたくもない個人的な見解や、
試合とは無関係な会話が、せっかくの楽しい試合を
台無しにしてしまうような不快感につながることも事実です。
解説者の存在が観戦体験を良くも悪くも左右するのであれば、
いっそ最初からいない方が、ノイズに邪魔されることなく
純粋に試合だけに集中できるのではないか、
という結論に、私は至りつつあります。
AIが解説の課題を解決してくれる未来を願いつつ、
当面は自分なりの視聴方法を模索していくことになりそうです。